「SORT関数とSORTBY関数の違いは何ですか?SORT関数とSORTBY関数を使い分けて別表に並べ替えた結果を表示する」

📖 目次
  1. SORT関数
  2. SORTBY関数

SORT関数

SORT関数は、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトウェアで使用される関数の一つです。この関数は、指定した範囲のデータを並べ替えるために使用されます。SORT関数は、単純な昇順または降順の並べ替えだけでなく、複数の列や条件に基づいた並べ替えも行うことができます。

SORT関数の基本的な構文は次のとおりです。

SORT(range, [sort_column], [is_ascending], [sort_column2], [is_ascending2], ...)

rangeは並べ替えたいデータの範囲を指定します。sort_columnは並べ替えの基準となる列を指定します。is_ascendingは昇順または降順を指定します。sort_column2以降は、追加の並べ替え基準を指定するために使用されます。

例えば、以下のようなデータがあるとします。

名前年齢国籍
田中25日本
Smith30アメリカ
山田28日本

このデータを名前の昇順で並べ替える場合、以下のようにSORT関数を使用します。

=SORT(A2:C4, 1, TRUE)

この場合、A2:C4の範囲を名前の列(1列目)で昇順に並べ替えます。結果は以下のようになります。

名前年齢国籍
田中25日本
山田28日本
Smith30アメリカ

SORT関数は、単純な並べ替えだけでなく、複数の列や条件に基づいた並べ替えも行うことができます。例えば、年齢の昇順で並べ替えた後に、同じ年齢の場合は名前の昇順で並べ替える場合、以下のようにSORT関数を使用します。

=SORT(A2:C4, 2, TRUE, 1, TRUE)

この場合、A2:C4の範囲を年齢の列(2列目)で昇順に並べ替え、同じ年齢の場合は名前の列(1列目)で昇順に並べ替えます。結果は以下のようになります。

名前年齢国籍
田中25日本
山田28日本
Smith30アメリカ

SORTBY関数

SORTBY関数も、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトウェアで使用される関数の一つです。SORTBY関数は、指定した範囲のデータを別の列の値に基づいて並べ替えるために使用されます。SORTBY関数は、SORT関数とは異なり、並べ替えの基準となる列を直接指定するのではなく、並べ替えたい列と並べ替えの基準となる列をペアで指定します。

SORTBY関数の基本的な構文は次のとおりです。

SORTBY(range, sort_column1, [sort_column2], ...)

rangeは並べ替えたいデータの範囲を指定します。sort_column1, sort_column2などは、並べ替えたい列と並べ替えの基準となる列のペアを指定します。

例えば、以下のようなデータがあるとします。

名前年齢国籍
田中25日本
Smith30アメリカ
山田28日本

このデータを国籍の昇順で並べ替える場合、以下のようにSORTBY関数を使用します。

=SORTBY(A2:C4, C2:C4)

この場合、A2:C4の範囲を国籍の列(3列目)を基準に昇順に並べ替えます。結果は以下のようになります。

名前年齢国籍
Smith30アメリカ
田中25日本
山田28日本

SORTBY関数も、複数の列や条件に基づいた並べ替えも行うことができます。例えば、国籍の昇順で並べ替えた後に、同じ国籍の場合は年齢の降順で並べ替える場合、以下のようにSORTBY関数を使用します。

=SORTBY(A2:C4, C2:C4, -B2:B4)

この場合、A2:C4の範囲を国籍の列(3列目)を基準に昇順に並べ替え、同じ国籍の場合は年齢の列(2列目)を基準に降順に並べ替えます。結果は以下のようになります。

名前年齢国籍
Smith30アメリカ
山田28日本
田中25日本

以上のように、SORT関数とSORTBY関数は、データの並べ替えに使用される関数ですが、使い方や構文が異なります。SORT関数は並べ替えの基準となる列を直接指定し、SORTBY関数は並べ替えたい列と並べ替えの基準となる列をペアで指定します。適切に使い分けることで、より柔軟なデータの並べ替えが可能となります。

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