アクセス方法:Sum関数とDCount関数を使用して0以外の平均値を求める方法

この記事では、Microsoft Accessで0以外の平均値を求める方法について説明します。Accessは、データベース管理システムの一つであり、数値データの処理に便利な機能を提供しています。特に、Sum関数とDCount関数は、データの合計値とレコード数を計算する上で非常に役立ちます。この記事では、Sum関数とDCount関数の使い方を詳しく解説し、0を除いたデータの平均値を求める方法を紹介します。

Accessを使用する際、データの集計や計算は非常に重要なタスクです。しかし、データセットには時々、0などの特定の値が含まれていることがあります。これらの値を平均値の計算から除外する方法を知ることは、正確な結果を得る上で重要です。Sum関数とDCount関数を使用することで、0以外のデータのみを考慮した平均値を簡単に求めることができます。

📖 目次
  1. Sum関数を使用して0を除いた合計値を計算する
    1. Sum関数の概要
    2. 0を除いた合計値を計算する手順
  2. DCount関数を使用して0以外のレコード数を数える
    1. DCount関数の概要
    2. 0以外のレコード数を数える手順
  3. 平均値を求める方法の手順
  4. 実際の例で確認する
  5. 応用編: 条件付き平均値の求め方
  6. まとめ

Sum関数を使用して0を除いた合計値を計算する

Sum関数の概要

AccessのSum関数は、指定されたフィールドの合計値を計算するために使用されます。この関数は、いくつかの条件を指定することもできますが、今回は単純な合計値の計算に焦点を当てます。Sum関数の基本的な構文は以下の通りです:

Sum(フィールド名)

この構文では、指定したフィールドの合計値を計算します。しかし、このままでは0も合計値に含まれてしまうため、0を除外する方法が必要です。

0を除いた合計値を計算する手順

0を除いた合計値を計算するためには、Sum関数を使って0以外のデータのみを合計する必要があります。以下に、0を除いた合計値を計算する手順を示します:

  1. データベースを開きます。
  2. クエリ設計ビューを開きます。
  3. Sum関数を含む新しいクエリを作成します。
  4. Sum関数の引数に、合計値を計算したいフィールド名を指定します。
  5. 0を除外するために、条件式を追加します。たとえば、フィールド名 <> 0のような条件を指定します。
  6. クエリを実行して、結果を表示します。

これにより、0以外のデータの合計値が計算され、結果が表示されます。

DCount関数を使用して0以外のレコード数を数える

DCount関数の概要

AccessのDCount関数は、指定されたフィールドの条件に一致するレコード数を数えるために使用されます。この関数は、あるフィールド内の特定の値を持つレコードを数えるのに便利です。今回は、0以外のレコード数を数えるためにDCount関数を使用します。

DCount関数の基本的な構文は以下の通りです:

DCount("フィールド名", "テーブル名", "条件式")

この構文では、特定のフィールド内の条件に一致するレコード数を計算します。条件式は、条件を指定するために使用されます。ここでは、0以外のレコードを数えるために条件式を使用します。

0以外のレコード数を数える手順

0以外のレコード数を数えるためには、DCount関数を使って0以外のデータのみを数える必要があります。以下に、0以外のレコード数を数える手順を示します:

  1. データベースを開きます。
  2. クエリ設計ビューを開きます。
  3. DCount関数を含む新しいクエリを作成します。
  4. DCount関数の引数に、条件式を指定します。条件式は、0以外のレコードを数えるために使用されます。
  5. クエリを実行して、結果を表示します。

これにより、0以外のレコード数が計算され、結果が表示されます。

平均値を求める方法の手順

平均値を求めるためには、まずSum関数とDCount関数を使って0以外の合計値とレコード数を計算し、それらを利用して平均値を求める必要があります。以下に、平均値を求めるための手順を示します:

  1. データベースを開きます。
  2. クエリ設計ビューを開きます。
  3. Sum関数とDCount関数を使って、0以外の合計値とレコード数を計算する新しいクエリを作成します。
  4. Sum関数の引数に、合計値を計算したいフィールド名を指定します。
  5. DCount関数の引数に、条件式を指定します。条件式は、0以外のレコードを数えるために使用されます。
  6. 平均値を求めるために、Sum関数の合計値をDCount関数のレコード数で割ります。
  7. クエリを実行して、結果を表示します。

これにより、0を除いたデータの平均値が計算され、結果が表示されます。

実際の例で確認する

以上の手順を実際のデータに適用してみましょう。

例えば、あるデータベースには、売上データが含まれています。売上データテーブルには、商品名と売上金額のフィールドがあります。しかし、いくつかの売上レコードには売上金額が0のものがあります。

まず、Sum関数を使って0を除いた売上金額の合計値を計算し、DCount関数を使って0以外のレコード数を数えます。次に、得られた合計値とレコード数を使って平均値を求めます。この手法を用いることで、売上金額が0のデータが平均値に影響を与えないようにすることができます。

応用編: 条件付き平均値の求め方

0を除いたデータの平均値を求める方法を学びましたが、さらに応用して条件付き平均値を求める方法についても説明します。

条件付き平均値とは、特定の条件に一致するデータのみを考慮して平均値を求めることです。例えば、特定の商品名を持つ売上データの平均値を求めたい場合などに使用します。

Accessでは、条件付き平均値を求めるためにもSum関数とDCount関数を使用します。以下に、条件付き平均値を求める手順を示します:

  1. データベースを開きます。
  2. クエリ設計ビューを開きます。
  3. Sum関数とDCount関数を使って、条件に一致するデータの合計値とレコード数を計算する新しいクエリを作成します。
  4. Sum関数の引数に、合計値を計算したいフィールド名を指定します。
  5. DCount関数の引数に、条件式を指定します。ここでは、特定の商品名を指定することができます。
  6. 条件付き平均値を求めるために、Sum関数の合計値をDCount関数のレコード数で割ります。
  7. クエリを実行して、結果を表示します。

これにより、条件に一致するデータの平均値が計算され、結果が表示されます。

まとめ

今回の記事では、Microsoft AccessのSum関数とDCount関数を使用して、0以外の平均値を求める方法について説明しました。Sum関数を使って0を除いた合計値を計算し、DCount関数を使って0以外のレコード数を数えることで、簡単に0を除外したデータの平均値を求めることができます。また、条件付き平均値を求めるためにも、同様の手法を用いることができます。Accessの機能を活用してデータの集計と計算を行い、より正確な結果を得ることができるでしょう。

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